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当院を利用されている皆さまへ 【お詫びとクラスター班の分析・対策並びに当院の今後に関する報告】

2021/01/29

   この度は、当院におけるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)クラスター発生により、当院をご利用頂いている地域の皆さま、連携を頂いている医療機関の皆さま、救急医療を担って頂いている関係施設の皆さまなど、多くの方々に大変なご迷惑とご心配をお掛けしておりますこと深くお詫び申し上げます。
   感染拡大を受けまして、202116日より厚生労働省クラスター対策班、同じく地域支援班、埼玉県、南部保健所の方々に、院内現地対策本部を設置頂き約3週間にわたり感染源、感染経路、感染伝播の原因だけでなく、今後の病院再開への対策などについて、評価と提言を頂きました。
   適切なご助言を頂いたこと、また職員一同の懸命な努力により、124日以降は、患者さま、職員共に新規の陽性者の発生はなく、現在は収束に向けた道筋が見え、通常運営に向けた準備を整えることができる環境まできております。当院としまして、改めて感染防止対策の強化を図り1日も早い通常診療の再開に向けて準備してまいりますので、何卒ご理解ご協力賜りますようお願い申し上げます。
   以下に、厚労省クラスター対策班から頂きました、発生原因についての考察ならびに今後の対応策に関する提言について述べさせて頂きます。
   感染源・感染経路の考察:COVID-19という疾患の特異性から、PCR検査で当初は陰性と判定されても、後日には陽性となる患者さまが複数名おられたこと、さらに埼玉県内でのCOVID-19陽性者の急増があり、患者さまや職員から持ち込まれた可能性が指摘されました。また、病院ではマスクの常時着用が難しい入院患者さまも存在していました。一方、職員においては標準的感染予防策が行われていたと判断されましたが、休憩室やロッカーでのマスクを外しての会話、過剰な防護の結果による脱衣時での接触を指摘されました。その結果、患者さまのマスク着用の協力依頼、職員の感染防護のあり方の再教育、手指衛生の遵守向上の提案を頂きました。当院としては、指摘されました考察と今後に向けた提言を真摯に受け止め、更には、感染拡大リスクが高まった環境を含め、改めて対策強化を図るとともに、COVID-19感染の防止に職員全員で対応していく決意です。
   最後になりますが、当院はクラスター発生後、埼玉県の病床逼迫状況もあり、ほとんどの陽性患者さまを引き続き診療させて頂いております。感染者と非感染者を同フロアで管理せざるを得なかった状況にあり感染拡大防止上、大変困難な環境でありましたことにつきましては、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
   現在、202121日より、一部の外来検査に関しては再開をさせて頂きます。また、病院の入院、救急受け入れに関しても、今後、慎重に検討していく所存です。決定次第ホームページでもご案内の予定です。
   あらためて心よりお詫び申し上げますとともに、皆さまのご理解を重ねてお願い申し上げます。

戸田中央総合病院   院長 原田容治

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0570-01-1114