心臓血管センター内科
心房細動における最新治療:パルスフィールドアブレーション(PFA)
心房細動とは
心房細動とは「心拍数が乱れること」で、心臓の中に血栓ができ脳梗塞を生じる可能性のある不整脈です。心房細動は、心房筋の異常興奮が原因となっていることが分かっており、その90%が肺静脈起源といわれています。薬剤で効果が十分得られない場合、症状の強い患者さまがカテーテルアブレーションの適応となります。近年では、心不全や脳梗塞の予防にも有効であることが明らかになっています。心房細動に対するカテーテルアブレーションの主な目的は、肺静脈と左房間に心房筋の伝導を絶つこと(電気的肺静脈隔離)で、心房細動の発症を防ぎます。
心房細動を含めた不整脈につきましては、[検査情報]ページもご参照ください。
心房細動治療は、今、新しいステージへ
パルスフィールドアブレーション(PFA)は、心房細動の治療に使用されるカテーテルアブレーションの一種です。従来の「熱」や「冷却」を使ったアブレーションは少なからず心筋周辺組織(食道や横隔神経)の損傷リスクがありましたが、パルスフィールドアブレーションは高電圧の短いパルス電流(電場)によって心筋を選択的に治療することで心筋周辺組織への影響が極めて低く、より安全な治療法として注目されています。当院では2025年7月より、ボストン・サイエンティフィック社製「FARAPULSE™ PFMシステム」を導入しています。
JACC VOL.74,NO.3,2019 JULY 23,2019:315-26より作図
パルスフィールドアブレーションの特長
・「心筋選択性の高さ」:高電圧のパルス電流で心筋細動を標的にし、心筋周辺組織へのダメージを軽減できることから、高い安全性が報告されています。
・手術時間が短く「患者さまの負担軽減」:従来のカテーテルアブレーションは数時間かかることもありますが焼灼時間が1秒未満のこともあり、患者さまの身体的・精神的な負担の軽減につながります。
・痛みや不快感の少なさ:従来の熱性アブレーションと比較して、痛みや不快感が少ないと感じる方が多いとされ、局所麻酔や軽い鎮静で対応できるケースもあります。
当院で使用しているカテーテル
当院での取り組み
戸田中央総合病院では、パルスフィールドアブレーション(PFA)をはじめとし、患者さまの状態に応じた安全で効果的な心房細動治療をご提案いたします。
0570-01-1114