麻酔科・ICU・ペイン外来
医療安全と質の向上
最新のエビデンスに基づいた医療の標準化と質の向上に取り組んでいます。 2013年より、術中の急変時に有用な「周術期急変対応カード」を、全手術室の麻酔器と看護記録カートに設置しました。このカードの意義は、
- 危機的状況に冷静かつ迅速に対応する
- 重要事項のチェックリストとする
- 経験年数によらず、指導医と同等の医療の質を確保する
- 普段の勉強のきっかけにする
- 看護師にも周知し、チーム医療としての急変対応能力を向上させる
などにあります。
医療技術の開発
呼吸器外科手術の麻酔では、手術する側の肺をしぼませる片肺換気が必須となります。 2002年、通常の気管チューブの使用下で片肺換気を行うことを可能にした気管支ブロッカーシステムを開発しました。その後、国内メーカーの大研医器よりクーデック気管支ブロッカーとして製品化され、これまで、様々な改良を重ねてきました。これまでに国内で約5万人、海外で約4万人の方がこの気管支ブロッカーによる手術を受けております(2015年現在、出荷ベース)。

片肺換気用コネクタの試作品(2000年製作、石崎卓、麻酔52:191-194,2003)

クーデック気管支ブロッカーシステム(2002年発売、大研医器)
日々の忙しい診療の中においても、何かしらの探究心を持ち続けるということは、自らのレベルアップに繋がるだけでなく、広く社会に貢献するという面において非常に大切なことです。当院から世界へ、新しい医療技術や医学的知見を発信するべく、臨床研究や学術発表に取り組みたいと考えています。
研修医教育
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