診療科のご案内
Medical Service

腎臓内科(腎センター)

当科の特色

当科では、近年概念として確立された慢性腎臓病(CKD)の、腎炎から透析療法に至るまでの慢性疾患の有する幅広い病態に応じた加療と、急性腎不全や急速進行性腎炎および急性血液浄化療法などに対する急性期の加療に力を入れている。また2009年4月より泌尿器科と共に腎センターを構成し、両科協力体制の下に主に末期慢性腎不全および腎移植に対する集約的な治療を行っている。

慢性経過を辿る慢性腎臓病については、生活習慣や慢性腎炎など腎臓病を進行させる様々な原因を有する患者さんが増加しており、薬剤選択、貧血の改善や栄養面でのサポートといった多面的な加療がますます必要となっているため、長期的な加療にはかかりつけ医や各臓器別の専門科との病診連携、役割分担が不可欠であると考えられる。このため、当科を含めた埼玉県南部地区の腎臓内科医でCKD連携協議会を組織し、近隣医との病診連携および併診のお願いをすることで透析などの腎臓病の末期段階への進行を食い止める活動を続けている。また栄養指導の重要性を鑑み、当院病診連携室の協力のもと、医師の診察なしで栄養指導のみを繰り返し何度でも行って頂けるシステムを構築し、近隣医への御案内を進めている。

慢性腎臓病の一大疾患であるIgA腎症に対しては、2014年度も引き続き当院耳鼻科と連携し扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法を積極的に施行し、臨床的な尿所見の改善および寛解維持などの効果を実感している。また腎生検は近年徐々にその施行件数が増加しており、腎炎を含めた腎臓病の治療方針に対する病理診断の期待が高い状況となっている。

透析に関しては、維持透析への新規導入件数は、2009年度46件、2010年度71件、2012年度74件と増加後、2013年には40件と減少に転じたが、2014年度には再び69件と増加した。今後の透析導入の動向は年度ごとに増減を繰り返しながら、全体としては減少傾向となる事が予想される。また透析ブラッドアクセスに対する近年の経皮的シャント血管形成術(PTA)の件数は100件前後を数えている。今後もできる限り積極的なPTAのアプローチによるブラッドアクセスの確保に努めたいと考えている。同時に近年の傾向として、動脈硬化が進展した患者の増加と共に、血管の荒廃、狭窄、閉塞等の理由からブラッドアクセスの最終手段である長期留置透析用カテーテルの選択を余儀なくさせられる症例が増加している。このためカテーテルの開存に対する対策、方法についての検討が急務と考えている。

腎移植に関しては、慢性腎臓病保存期の患者さんの希望を汲み取り、可能であれば透析導入前に当院泌尿器科に相談し、スムーズな移植医療へのバトンタッチを行っている。また移植後のレシピエントおよびドナー患者さんに対しても外来で腎機能のフォローを行っている。

患者さんの皆様へのメッセージ

何かご心配な点、ご不明な点がございましたら、腎センター外来までお気軽にご相談ください。

お問い合わせ先
048-442-1111(代表)