緩和ケア病棟
緩和ケア病棟とは
がんに対する積極的治療は行わず、がんによって生じる身体や心の痛みを和らげる緩和ケアを行う入院施設です。
専門スタッフが配置され、ゆったりとした環境、ご家族の宿泊できるスペースや台所など一定の設備が整い、入院や退院が会議を経て決定運営されている施設が緩和ケア病棟として保険診療の対象と認められています。
当病棟は、平成21年2月1日から緩和ケア病棟として診療を行っています。
緩和ケアとは
がんによって生じる身体や心の痛みを和らげ、自分らしく生きられるようサポートすることです。患者さんだけでなく、ご家族を含めたケアも含まれます。
戸田中央総合病院の緩和ケア病棟では
患者様やご家族に対して、さまざまな専門家がチームとなり、「いま、ここ」で大切なことは何かを一緒に考えていきます。一日一日をその人らしく過ごすことができるよう、「生きる」を支援します。
病棟理念

私たちは、積極的に”生きること”を支えていきます
基本方針
- からだや心の痛みの緩和に努めます。
- 患者さんがその人らしく過ごせるよう、想いを聴いていくことを大事にします。
- 治療や療養の方針について、患者さんやご家族と十分話し合い、決めていきます。
- 多職種によるチームアプローチで支えます。
緩和ケア病棟への入院
*緩和ケア病棟は悪性腫瘍と診断された方が入院の対象です。
ご本人、ご家族が以下のことを理解され、入院を希望されていることが重要です。
- 緩和ケア病棟では、がんの進行を抑える積極的な治療はいたしません。身体や気持ちのつらさを和らげる治療やケアを行なっています。
- いのちの自然な流れを大事にし、無理な延命治療は行ないません。
心電図モニターや人工呼吸器の装着、人工透析は行っていません。 - 治療や療養の方針については、患者さんやご家族と十分話し合いを行い、決めていきます。
- 症状が落ち着かれた方には、積極的に在宅療養等を推進します。
上記を確認するため、まずご家族と入院登録のための面談をしております(全予約制)。
緩和ケア病棟入院までの流れ
入院を希望される方は、入院登録のための面談(家族面談)の設定をいたしますので、当院医療福祉科(電話:048-442-1111(代)医療相談室)までお電話ください。(当院に入院または通院中の方は、担当医師・看護師までおたずねください。)
入院登録のための面談はご家族と行います(ご家族の中で今後の治療方針の選択に関与する方はできるだけ面談に来ていただくことをお勧めします)。患者さんご本人がいらしても結構ですが、投薬等の診療は行えません。入院相談費用として5,000円(税別)かかります。
面談の際には、保険証、病状がわかる資料(診療情報提供書、紹介状など)をご持参ください。
後日、入退棟判定会議にて入院適応を判断し、ご連絡いたします。
入院適応と判断されましたら、入院待機リストに入ります。お部屋の空き状況により入院のお声掛けをしてまいりますので、実際に入院となるまでは、かかりつけ医療機関での対応をお願いいたします。
緩和ケア病棟へ入院のご希望がある場合
戸田中央病院へ電話
048(442)1111(代)医療相談室へ
緩和ケア病棟入院登録希望と伝えてください
日程を調整
入院登録のための家族面談
・持参いただくもの:保険証、紹介状等資料
・投薬等の診療は行えません。
・入院相談費用として、5,000円(税別)かかります。
入退棟判定会議
入院のご希望があり、会議で入院適応と判断されましたら、待機リストに入ります。
お部屋の空き状況により入院のお声掛けをしてまいります。
実際に入院となるまでは、今までのかかりつけ医療機関での対応をお願いいたします。
現在入院の必要がなく、入院登録のための面談を終了された方については、緩和ケア病棟入院登録者といたします。入院が必要となった時に連絡をいただき、その時点で入院待機リストに入ります。状況により、再度家族面談に来ていただく場合もありますのでご了承ください。
入院にかかる費用について
緩和ケア病棟の医療費は健康保険が適応されます。
≪緩和ケア病棟入院料の自己負担額≫2020年7月現在
70歳未満 | 70歳以上 | ||
入院期間 | 3割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
1日 | 約16,000円 | 約5,300円 | 約16,000円 |
1か月 | 約48万円(※) | 57,600円 | 約26万円(※) |
*限度額適用認定証使用の場合は、被保険者の所得区分により限度額が異なります。
各保険者にお問い合わせください。
*所得によって1か月の自己負担額が異なります。
医療費の他にかかる費用として、食費、個室の差額ベッド代、アメニティ代などがあります。
緩和ケア病棟ではアメニティセットを利用して充実したケアを行っていますので、原則としてすべての方にアメニティ契約をお願いしています。
詳しくは、入院についてのページをご覧ください。
