整形外科
特徴
当科は、外傷疾患、関節疾患、脊椎疾患、骨粗鬆症など幅広い整形外科疾患に対して、地域の開業医の先生方と協力しながら最良の医療を提供しています。
レントゲンはもちろんのこと、MRIやCTを用いて各疾患の積極的診断を行い、保存的加療または手術的加療の判断をし、結果により地域の診療所や大学病院、高度専門医への逆紹介を行っています。
また大学より毎週脊椎、腫瘍、手の外科、関節疾患など各スペシャリストによる専門外来も行っており、対応できる疾患の幅も広がってきております。
開放、小児骨折をはじめとして、緊急性を要する疾患に対しては迅速に対応し、手術が必要な症例には麻酔科医と協力して速やかに処置を行っています。
対象疾患
- 変形性関節症やリウマチに対する最小侵襲手術法による人工関節全置換術(肘、股関節、膝)、及び単顆型人工膝関節置換術、再置換術リウマチに対する関節滑膜切除術(関節鏡視下を含む)膝関節前十字靱帯断裂の鏡視下靭帯再建術、膝半月板損傷の鏡視下切除や縫合術
- 四肢骨盤各骨折に対するプレート固定術や髄内釘固定術、人工骨頭挿入術、創外固定術
- 肘部管症候群や手根管症候群の神経剥離除圧術、手指腱断裂の縫合術、ばね指の切開術、アキレス腱断裂の縫合手術や装具保存治療
- 腰椎椎間板ヘルニアの神経根ブロック、腰部脊柱管狭窄症の点滴治療、脊椎圧迫骨折の装具加療、骨粗鬆症の骨密度検査(DEXA)や投薬・注射治療
- 外反母趾、扁平足などの保存、手術治療や装具治療
- 小児外傷、関節疾患の保存的、手術的加療
診療状況
実績
2019年度 | 2018年度 | |
年間外来患者数 | 37,346人 | 34,776人 |
新患患者数 | 6,557人 (平均22.3人/日) |
7,460人 (平均25.1人/日) |
紹介患者数 | 2,027人 (平均170.2人/月) |
2,006人 (平均167.2人/月) |
年間入院患者数 | 1,019人 | 950人 |
平均在院日数 | 15.8日 | 15.2日 |
手術件数 | 1,145件 | 1,006件 |
手術の主な内訳
2019年度 | 2018年度 | |
外傷骨折関連手術 | 575件 (小児外傷53件含) |
548件 |
骨折観血的整復固定術 | 408件 | 433件 |
経皮的鋼線刺入固定術 | 68件 | 81件 |
一時的創外固定骨折治療術 | 26件 | 8件 |
人工骨頭置換術(大腿、肩) | 73件 | 36件 |
関節鏡下手術 | 61件 | 28件 |
膝 | 56件 | |
十字靭帯形成術 | 15件 | 9件 |
半月板縫合術 | 20件 | 6件 |
半月板切除術 | 4件 | 6件 |
足関節 | 3件 | |
慢性、変性疾患、その他 | ||
人工関節(股・膝・肩) | 47件 | 40件 |
手根管・肘部管症候群 | 26件 | 24件 |
骨・軟部腫瘍 | 16件 | 12件 |
外反母趾手術 | 5件 | 1件 |
脊椎除圧・固定術 | 14件 | 12件 |
今後の課題と展望
骨折等に対して入院手術加療を行った後、機能獲得のためには外来でのリハビリテーション施行が大切です。特に上肢疾患の患者さまは早期に退院することが多く必須です。ロコモティブ症候群や関節脊椎の変性疾患なども含めリハビリテーションを中心に開業医の先生方と協力して患者さまを診ていきたいと思います。ご協力をよろしくお願い申し上げます。
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